映画によく使われる街、渋谷

<ファンに愛される映画の街 渋谷>

近年は、趣味の多様化も相まって映画人口も徐々に減ってきています。ミニシアターブームを支えた老舗のシネセゾン渋谷の閉店などもありましたが、この辺りにはまだ大小13もの映画館が渋谷駅の北側に点在する、都内屈指の映画の街として知られています。ちなみにミニシアターとは、独自で選んだ作品を上映する映画館のこと。玄人のファンに愛される映画の街なのです。

映画全盛期の昭和30年代、この辺りは渋谷全線座・渋谷スカラ座など19館が凌ぎを削っていました。屋上に銀色のドームを持った東急文化会館(平成15年閉館。現:渋谷ヒカリエ)は、日本最大級のプラネタリウムや結婚式場、渋谷パンテオンなどの映画館4館が入り娯楽の殿堂として人気がありました。当時パンテオンは全1,119席あり、収容力は新宿のミラノ座に次ぐ日本第2位の規模だったそうです。

<映画の視聴スタイルが変わる>

現在でも人気のある映画の多くは、まだまだ映画館へ足を運ぶ方が多いですね。その理由としてはDVDやBD、ペイパービュー(PPV※9)、有料チャンネルなどよりも何カ月も前に上映されるから。映画館でまず公開し、一定期間をおいて配信に向かうのが現状のビジネスモデルですが、新作映画を映画館での公開と同時にネット配信する動きが映画会社に広がってきています。視聴の自由を広げ公開時によりたくさんの人に見て頂く、個々のライフスタイルに合わせた映画の楽しみ方を提案するスタイルが徐々に始まってきています。

<渋谷がロケ地で使われている映画>

近年のハリウッド映画でいえば、『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年公開)や『ジャンパー』(2008年公開)などがあります。『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年公開)は派手なクラッシュ・爆破シーンがあり、当然撮影許可が下りないためロサンゼルスの街を封鎖し、看板や道路標識を設置。そこにあらかじめ撮影した渋谷のビル群の映像を合成し、あたかも本当に渋谷で撮影したかのようなド迫力のカーチェイスシーンを実現。

日本の映画では、かつてのトップスター松田優作さんの『探偵物語』で随所に使われたり、渋谷区を舞台としたホラー映画『渋谷怪談』の作品もあります。
もちろんまだまだたくさんありますので、映画ファンの方々はきっとご存知だと思います。

映画はもちろんドラマのロケでよく使われるので、その場所を訪れたり街並みを懐かしむというのも一つの楽しみになっています。

※9 ユーザーが視聴した分だけ料金を払う方式。視聴料は後払いするシステム